トランスジェンダー ホルモン投与 体験談

【体験談】はじめの一歩、性同一性障害のホルモン療法のすべて

投稿日:2017年2月7日 更新日:

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MtFなら女性として生きるため、少しでも男性化を止めるために、FtMなら男性として生きるため、少しでも女性化を止めるために早くホルモン療法始めたいですよね。

しかし生物学的には必要ではないことですし、自然の摂理に反することをしている感じがするので、身体の影響などを考えるとすこし怖いですよね。

今回はMtFの方は女性ホルモンを、FtMの方は男性ホルモンを投与すると、身体にどのような影響を与え、どれくらいの費用がかかるのか、そして実際に女性ホルモンを投与したわたしが身体的にどのような変化があったのかをご紹介します。

 

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ホルモン投与による身体への影響

女性ホルモン

<期待される効果>

乳腺の発達、体毛や髭の減少、肌がきめ細かくなる、女性的な脂肪のつき方になる、頭髪の増加、髪質の変化、筋肉の減少、勃起障害 など

<副作用および合併症>

深部静脈血栓症、心不全、心筋梗塞、脳梗塞、肝機能障害、貧血、頭痛、めまい、乳頭の過敏症、乳輪色素沈着、乳癌、精巣、前立腺の萎縮、性欲の減退、夜間勃起の減少、生殖機能の喪失 など

 

男性ホルモン

<期待される効果>

月経停止、乳房萎縮、筋肉増強、陰核肥大、変声(声の低音化)、髭や体毛の増加、性欲の亢進 など

<副作用および合併症>

深部静脈血栓症、心不全、心筋梗塞、脳梗塞、肝機能障害、多血症、著明な体重増加(血清コレステロールの上昇)、色素沈着、皮膚の乾燥、座瘡、毛嚢炎、汗腺症、頭髪の減少、生殖機能の喪失 など

参照:診療内容・ホルモン療法|ナグモクリニックGIDセンター

 

女性ホルモン・男性ホルモン共に期待できる効果も多く、MtFなら乳腺の発達や肌のきめの細分化、FtMなら髭や体毛の増加に変声など嬉しい効果も多いですね。

しかし期待できる効果を得るためには長期間のホルモン投与が必要です。

ただでさえ肝臓に負担がかかるホルモン投与を継続して投与し続けなくてはならず、継続することで体内の性ホルモンは高い値をピークし続けることになります。

この状態が続くことで合併症を引き起こしてしまったり、MtFの方の場合は健康な女性よりも乳癌のリスクが高くなり、FtMの方の場合は多血症のリスクが高くなります。

ホルモン療法を始めるにあたって、このリスクは無視できないものですし、一生向き合っていかなければなりません。

 

そしてホルモン投与を途中で止めても投与していた期間や量によっては元の健康な身体には戻れない可能性が高いので性自認(自身が認識している性別)が定まっていない方や、どうしようかまだ悩んでいる方は、絶対にホルモン投与をしてはいけません。

ホルモン療法を始める人は、これから先も長期間にかけて体に負担をかけ続けなければならないということを念頭に置いておく必要がありますね。

 

わたしが女性ホルモンを投与して感じた変化

わたしは女性ホルモンを投与し始め、乳腺が発達したことで乳房が大きくなり乳輪も黒くなってきました。

ホルモン投与初期には乳頭(乳首)がかなり敏感になったり、母乳のようなものが出ていたりもしていましたね。

あとは肌のきめも細かくなりました。

 

女性ホルモン投与を始めて3ヶ月に一度血液検査をしていたのですが、女性ホルモンの値は高くなっているものの男性ホルモンの値が全く低くならず、副作用である勃起障害や性欲減退などは全く感じませんでした。

 

ちなみに睾丸摘出後、女性ホルモンの影響を受けやすくなったので、食欲が増してかなり太りやすくなりました。

これはプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンの、妊娠に備えて水分や脂肪をため込もうとする働きの所為ですね。

太って分かったのですが脂肪の付き方も少しだけ変わりました。

他には筋肉がつきにくかったりなど、睾丸摘出後のほうが女性ホルモン投与による変化を強く感じました。

 

それと女性ホルモンは関係ないのかもしれませんが、性格が温厚になったようにも思います。

FtMの方のお話ですが、男性ホルモンを投与して性欲がなくなるFtMの方もいるそうです。

 

どうすればホルモン療法を始められるのか

期待できる効果もリスクも大きい性ホルモンですが、どうすれば始めることができるか気になりますよね。

通常はガイドラインに沿って、ジェンダークリニック(性同一性障害の診療を行っている病院)や精神科を受診し性同一性障害の診断書をもらうことで始めることができるようになります。

 

しかしガイドラインに沿った方法だとホルモン療法を始めるまでに時間がかかってしまう場合があります。

もちろん勢いで始めるものではありませんし、取り返しのつかないことになる前によく考えて始めなければいけません。

 

しかしせっかく決断したのになかなか始められないのも辛いですよね。

一つの方法として紹介しておくと、ニューハーフのお店やおなべさんのお店(主にFtMの方が働くお店)でジェンダークリニックを紹介してもらうのが一番手っ取り早く、治療も早く始められます。

 

わたしの場合は大阪のジェンダークリニックに東京の精神科を紹介され、診断書をもらい塗り薬によるホルモン療法を始めることができました。

 

ホルモン療法にはどれくらいの費用がかかるのか

いざホルモン療法を始めても続けていける費用なのかも気になりますね。

性ホルモンには注射・錠剤・塗り薬・シールなど様々な種類があり、種類や病院によってホルモン投与にかかる費用は異なり2000円〜10000円と大きく差があります。

 

わたしの場合、ホルモン注射が1回2000円、塗り薬のホルモン剤が1本(40日分)8000円でした。

先生によってホルモン投与をする頻度の指示は異なり、睾丸摘出をしたわたしは月に2回の頻度で投与していた注射によるホルモン投与が月に1回の頻度になり、塗り薬は塗る量が半分になり1本で80日分持つようになりました。

ちなみに性転換後は、なんらかの形式で病名がつき保険適用でホルモン投与代が安くなることもあります。

 

まとめ

ホルモン療法を長期間続けると元の健康な身体には戻れない可能性が高く、体に負担をかけ続けなければならなりません。

ホルモン治療は性同一性障害の治療の中でとても大切なことではありますが、リスクや身体への負担もありますしよく検討し、自己責任で始めてください!

 

料金は高すぎても嫌だけど安すぎても心配にゃ…

 

おしまい。

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