引き返せなくなる前に! 性同一性障害のホルモン療法による効果と副作用まとめ

ホルモン療法は性同一性障害の方が、体の性を心の性に近づけるために行う治療法です。

ホルモン治療と検索してこのブログへ来られた方もいるのではないでしょうか?

性ホルモンとは

男性ホルモン、女性ホルモンの総称です。

 

今回はホルモン療法による効果や副作用をわたしの体験談を交えてお話ししていこうと思います。

 

性ホルモンによる効果・副作用(身体への影響)

女性ホルモンの場合

MtF(心の性が女性で体の性が男性)の方のホルモン療法では、女性ホルモンを投与します。

女性ホルモンを投与した場合、以下のような効果が期待できます。

期待できる効果

乳腺の発達、体毛や髭の減少、肌がきめ細かくなる、女性的な脂肪のつき方になる、頭髪の増加、髪質の変化、筋肉の減少、勃起障害 など

参照:https://www.gidcenter.com/gid_hormonal.html

 

様々な効果を期待することができますが、以下のような副作用や合併症のリスクも存在します。

リスクのある副作用・合併症

深部静脈血栓症、心不全、心筋梗塞、脳梗塞、肝機能障害、貧血、頭痛、めまい、乳頭の過敏症、乳輪色素沈着、乳癌、精巣、前立腺の萎縮、性欲の減退、夜間勃起の減少、生殖機能の喪失 など

参照:https://www.gidcenter.com/gid_hormonal.html

 

男性ホルモンの場合

FtM(心の性が女性で体の性が男性)の方のホルモン療法では、男性ホルモンを投与します。

男性ホルモンを投与した場合、以下のような効果が期待できます。

期待できる効果

月経停止、乳房萎縮、筋肉増強、陰核肥大、変声(声の低音化)、髭や体毛の増加、性欲の亢進 など

参照:https://www.gidcenter.com/gid_hormonal.html

 

男性ホルモンも女性ホルモンと同じように様々な効果を期待することができます。

しかし同じように、以下のような副作用や合併症のリスクが存在します。

リスクのある副作用・合併症

深部静脈血栓症、心不全、心筋梗塞、脳梗塞、肝機能障害、多血症、著明な体重増加(血清コレステロールの上昇)、色素沈着、皮膚の乾燥、座瘡、毛嚢炎、汗腺症、頭髪の減少、生殖機能の喪失 など

参照:https://www.gidcenter.com/gid_hormonal.html

 

嬉しい効果が多いがリスクも大きい

期待できる効果には、女性ホルモン、男性ホルモン共に嬉しい効果が多いですね。

これらのことから、少しでも早くホルモン療法を始めたいと思う方も多いと思います。

 

しかし期待できる効果を得るためには長期間のホルモン投与が必要です。

 

ホルモン投与による性ホルモンは、体内に吸収する際に、肝臓へ負担をかけてしまいます。

またホルモン投与を継続することで、体内の性ホルモンは高い値をピークし続けることになります。

この状態が続くことで、健康な方よりも前述した合併症を発症するリスクが高まってしまいます。

 

ホルモン療法の期間によっては、元に戻れなくなる

ホルモン療法を始めると、前述したリスクと一生向き合っていかなければなりません。

またホルモン投与を途中で止めても、投与していた期間や量によっては元の健康な身体には戻れない可能性が高くなってしまいます。

そのため性自認が定まっていない方や、悩んでいる方は、絶対にホルモン投与をしてはいけません。

性自認とは

自身が認識している性別、心の性のこと。

 

ホルモン療法を始める人は、これらのことや、これから先も身体に負担をかけ続けなければならないということを念頭に置いておく必要がありますね。

 

わたしが女性ホルモンを投与して感じた変化

わたしは女性ホルモンを投与し始め、まず最初に乳腺が発達しました。

乳腺が発達したことでわずかですが乳房が大きくなり乳頭(乳首)・乳輪の色が焦げ茶色へと濃くなっていきました。

 

またホルモン投与初期には乳頭がかなり敏感になり、母乳のようなものが出ていたりもしていました。

それ以外では肌のきめが細かくなり、髪が細くなったように感じました。

 

ホルモン投与を始めて3ヶ月に1回ペースで血液検査をしていたのですが、女性ホルモンの値は高くなっているものの、男性ホルモンの値が全く低くなりませんでした。

そのせいか、副作用である勃起障害や性欲減退などは全く感じませんでした。

 

今思うと、男性ホルモンの低下が見られなかったのは男性ホルモン抑制剤を処方されていなかったからかもしれません。

 

睾丸摘出後は女性ホルモンの影響が大きくなる

睾丸摘出後は、女性ホルモンの影響を受けやすくなり、食欲が増してかなり太りやすくなりました。

これはプロゲステロン(黄体ホルモン)という女性ホルモンの、妊娠に備えて水分や脂肪をため込もうとする働きの所為ですね。

太って分かったのですが脂肪の付き方も少しだけ変わりました。

他には筋肉がつきにくかったりなど、睾丸摘出後のほうが女性ホルモン投与による変化を強く感じました。

ただ取るだけじゃない!? 睾丸摘出に踏み切る前に知っておきたい知識

 

それと女性ホルモンは関係ないのかもしれませんが、性格が温厚になったようにも思います。

FtMの方のお話ですが、男性ホルモンを投与して性欲がなくなるFtMの方もいるそうです。

 

ホルモン治療を始める方法

通常はガイドラインに沿って、ジェンダークリニック(性同一性障害の診療を行っている病院)や精神科を受診し、性同一性障害の診断書をもらうことで始めることができるようになります。

 

しかしガイドラインに沿った方法だとホルモン療法を始めるまでに時間がかかってしまう場合があります。

もちろん勢いで始めるものではありませんし、取り返しのつかないことになる前によく考えて始めなければいけません。

 

しかしせっかく決断したのになかなか始められないのも辛いですよね。

一つの方法として紹介しておくと、ニューハーフのお店やおなべさんのお店(主にFtMの方が働くお店)でジェンダークリニックを紹介してもらうのが一番手っ取り早く、治療も早く始められます。

 

わたしの場合は大阪のジェンダークリニックに東京の精神科を紹介され、診断書をもらい、塗り薬によるホルモン治療を始めることができました。

 

ホルモン療法にかかる費用

性ホルモンを投与する方法には、注射・錠剤・塗り薬・シールと主に4種類の方法が用いられます。

投与する方法や病院によって、ホルモン治療にかかる費用は異なり、1ヶ月にかかる費用は2000円〜10000円と大きく差があります。

 

わたしの場合、ホルモン注射が1回2000円、塗り薬のホルモン剤が1本(40日分)8000円でした。

先生によってホルモン投与をする頻度の指示は異なり、わたしの場合、ホルモン注射は月に2回打つように指示されました。

 

睾丸摘出後は男性ホルモンの影響を心配する必要がなくなり、女性ホルモンを体内に維持しやすくなるため、投与する量を減らすことができます。

わたしは睾丸摘出後、注射によるホルモン投与は月に1回の頻度になり、塗り薬は塗る量が半分になり1本で80日分持つようになりました。

 

ちなみに性転換後は、なんらかの形式で病名がつき保険適用でホルモン投与代が安くなることもあるようです。

 

まとめ:不可逆的であることを十分に理解し始めなければならない

前述した通り、ホルモン療法を長期間続けると、元の健康な身体には戻れない可能性が高くなります。

ホルモン療法は性同一性障害の治療法の中でとても大切なことです。

しかし身体への負担もあることから、よく検討し、自己責任で始めてください!

 

料金は高すぎても嫌だけど安すぎても心配にゃ…

 

おしまい。

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