ホホバオイルとは、オイルの中で世界一安全と言われているオイルで、化粧品に詳しい人なら、すでに知ってる方も多いと思います。
ホホバという木から水蒸気蒸留法、低温圧縮法などの方法を使って抽出される天然のオイルで、ネイティブアメリカンの間では砂漠からの黄金の液体と呼ばれていたそうです。
「オイル」という名称だが正確にはロウエステルという油脂類とは異なる性質を持つ蝋類に分類されます。
目次
ホホバオイルの特徴
- 人間の皮脂膜と性質が似ています
- 肌に馴染みやすく浸透力があります
- 酸化しにくいです
- 皮脂の過剰分泌を防ぎ正常に分泌させます
- 紫外線防止効果があります
- アトピー性皮膚炎にも使えます
人間の皮脂膜と性質が似ている
皮脂膜とは
皮膚を守るために皮脂と汗などが混ざり皮脂常在菌に分解されたりすることで作られる皮脂の膜です。
この皮脂膜の成分が以下の通りです。
- トリグリセリド ・・・・ 約25%
- 脂肪酸 ・・・・ 約25%
- ワックスエステル ・・・ 約22%
- スクワレン ・・・ 約10%
- モノグリセリド、ジグリセリド ・・・ 約10%
- コレステロールエステル ・・・ 約2.5%
- コレステロール ・・・ 約1.5%
皮脂膜にも約22%の割合で存在するワックスエステルですが、ホホバオイルの97%はこのワックスエステルでできています。
そのためほとんどの人の肌に馴染みやすく、肌トラブルやアレルギーを起こしにくくなっています。
肌に馴染みやすく浸透力がある
ホホバオイルに大量に含まれているワックスエステルの分子構造が小さく、人間の皮脂に存在するワックスエステルとほぼ同じ成分です。
そのため肌に馴染みやすく浸透しやすいのです。
酸化しにくい
ホホバオイルの主成分ワックスエステルの分子構造は非常に安定しています。
ビタミンEも含まれているので酸化にとても強く、370℃で4日間、連続で加熱するという実験においても品質がほとんど変わらないほどの安定性を持っています。
紫外線防止効果がある
ホホバオイルにはSPF4とわずかながら紫外線防止効果があり、肌に塗ってから日焼けを80分ほど遅らせることができます。
日焼けやシミにダメージを与えるUVB(紫外線B波)を防ぐのに効果的ですが、UVA(紫外線A波)は防ぐことができないので注意が必要です。
アトピー性皮膚炎にも使える
アトピーの原因の一つである黄色ブドウ球菌ですが、この黄色ブドウ球菌はホホバオイルの中では生き残れないと証明されています。
さらにホホバオイルには抗菌作用があるので細菌感染のリスクを下げる効果もあります。
※ホホバオイルには抗炎症作用はないので肌の弱い方が使用する際は必ずパッチテストを行って下さい!
皮脂の過剰分泌を防ぎ正常に分泌させる
ホホバオイルは一時的な保湿ではなく皮脂の過剰分泌を防ぎ正常な分泌させるよう促す効果があります。
そのため、皮脂の過剰分泌によるニキビや吹き出物の抑制にもつながります。
クリアとゴールデンどっちを選べばいいの?
ホホバオイルには精製された透明なホホバオイルと未精製の黄色いホホバオイル(ゴールデンホホバオイル)があります。
精製されたホホバオイルは未精製のホホバオイルに比べ、より刺激が少なく、よりさらっとしていて匂いもほとんどありません。
しかし精製の過程で熱処理されているので、ビタミンやミネラルなどの栄養素はほとんど失っています。
低温圧縮法で抽出された未精製のホホバオイルには栄養素がちゃんと残っていて、天然トコフェロール、アミノ酸、ミネラル、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEも含まれています。
なので精製されたものとは違い、ビタミンDによる皮膚のバリア機能の修復、ビタミンEによる活性酸素の除去も期待できます。
精製されたもののほうが刺激が少ないのは確かだが、未精製のホホバオイルも刺激は少なく、+αの効果もあるので、わたしは未精製のホホバオイルをおすすめします。
世界一安全なオイルとは言われていますが、合う合わないはありますので、合わない場合は使用をやめて下さい。
おしまい。
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