【ネタバレ】『聲の形』伝えることの大切さを教えてくれる映画

大今良時による漫画『聲の形』を映画化、2016年9月17日に公開されました。

リアルである意味グロい表現だからこそ伝わる「伝えることの大切さ」、アニメが好きじゃない方にもおすすめできる映画です。

 

 

 

ここからはネタバレを含む内容です!

 

 

 

あらすじ

“退屈すること”を何よりも嫌う少年、石田将也。

ガキ大将だった小学生の彼は、転校生の少女、西宮硝子へ無邪気な好奇心を持つ。

彼女が来たことを期に、少年は退屈から解放された日々を手に入れた。

しかし、硝子とのある出来事がきっかけで将也は周囲から孤立してしまう。

 

やがて五年の時を経て、別々の場所で高校生へと成長したふたり。

“ある出来事”以来、固く心を閉ざしていた将也は硝子の元を訪れる。

これはひとりの少年が、少女を、周りの人たちを、そして自分を受け入れようとする物語。

 

感想

聴覚障害の苦悩

出典:映画 聲の形 : フォトギャラリー 画像(24) – 映画.com

聴覚障害の方の苦悩が作品全体を通して少しですが描かれています。

聴覚障害の方と接する機会ってそんなにありませんよね。

将也たちも最初は寄り添おうとしていました。

しかし将也たちの聴覚障害への理解が難しかったり、硝子も障害故に伝えたいことがうまく伝わらなかったりと、お互いにコミュニケーションがうまくいかず、硝子への対応はいじめへと変わってしまいます。

その光景は本当にリアルで、観ていて胸が痛くなるシーンも多くありました。

 

周囲からの孤立、それを象徴する×印

出典:映画 聲の形 : フォトギャラリー 画像(10) – 映画.com

将也はいじめを受けたことが原因で、人が怖くなり周囲から孤立してしまいました。

そしてその孤立を強く象徴しているのが顔に付いている×印です。

心を許した相手以外の人とのコミュニケーションを完全にシャットアウトしている証ですね。

それと同時に自分の悪口を言われているような感覚に襲われていました。

わたしもいじめられた経験があり、非難や冷やかしの声をたくさん浴びせられた経験がありますし、今でも周囲の目が怖くなり周りを見れなくなることがあるので、すごく共感しました。

そんな将也ですが硝子に会いにいったり、永束くんを助けたり、ちゃんと周りと向き合おうとしていました。

少しづつ勇気を振り絞り、変わろうと前に進む将也の姿は本当に素晴らしかったです。

 

伝えることの大切さ

出典:映画『聲の形』 ロングPV – YouTube

将也も植野さんも、小学生のあの頃、伝えたかったけど伝えてられなかったことに後悔しています。

将也は高校生になったあとも伝えていないことに後悔するシーンがありました。

前述しましたが、硝子が転校してきて最初はみんなも寄り添っていましたし、作中でのフラッシュバックでみんなが仲良くしているシーン、将也が「君と話したかっただけなんだ」と言っているシーンを観ると、みんな本当は硝子とただ仲良くしたかっただけなんじゃないのかなと、わたしは思いました。

ただそれがうまくできず、気持ちもちゃんと伝えることができなかったから、たまたまこんな形(いじめ)になってしまっただけなんだと思います。

硝子のお婆ちゃんが亡くなったシーンでは、伝えることを後悔する描写があったわけではありませんが「伝えることの大切さ」をさらに感じさせられました。

植野さんは将也に対しての好きという気持ちこそ伝えられないものの、硝子とちゃんと話し合おうと試みたりなど、伝えようという努力をしていたように思います。

 

変わる勇気

出典:映画『聲の形』主題歌PV – YouTube

将也は硝子をいじめていたことに対する罪悪感、硝子は自分がいることで将也とその周りの人たちの関係性が壊れていくという罪悪感を持っています。

冒頭で自殺しようとしていた将也ですが、物語が進むにつれ、お互いに対する罪悪感はどんどん膨れ上がっていき、硝子も自殺しようとしていました。

しかし生きる価値がない、最低の人間だと思っていた将也も最終的には死ぬには値しない、ちゃんと生きようと決め、自分で「生きる」という選択をします。

人間って一度「死ぬ」とか「自分に価値がない」という答えを出してしまったら、何かのきっかけがあってもなかなかその答えを払拭することはできないものです。

将也は様々な葛藤がある中、自分の中で「死ぬ」以外の道を選択することができてよかったです。

 

まとめ

冒頭の軽快な音楽とは裏腹に物語が進むにつれ重いです。

しかし私たちがわかっていてもなかなかできない「伝えることの大切さ」を教えてくれる素敵な映画でした。

あと永束くんは物語を重くさせすぎず、将也との掛け合いや、いちいちセリフをカッコよく言ってみたりと面白かった部分が多くすごくよかったですね。

川井さんの性格の悪さと真柴くんの存在に疑問を感じましたが、原作では彼女らのストーリーも描かれていて、何故そのような行動を取るのかなどもわかるそうです。

 

深いお話なんだにゃ

 

おしまい。

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