『オカマ』と『ニューハーフ』:2つの言葉の正しい意味とこの言葉についてわたしが思うこと

「オカマ」「ニューハーフ」と聞いてみなさんは何をイメージしますか?

男性から女性になった人、性同一性障害、あるいは女装家を思い浮かべる方もいると思います。

 

人によってイメージするものが違いますね。

今回はこの「オカマ」「ニューハーフ」の正しい意味と、この言葉についてわたしが思うこと感じることをお話ししようと思います。

 

「オカマ」「ニューハーフ」の世間のイメージ

「オカマ」「ニューハーフ」の意味やイメージを問われた時、みなさんはどう答えますか?

 

この質問を問いかけると半数以上の方が、男性らしい女装家、または男性感の強いニューハーフが「オカマ」で、女性らしい女装家が「ニューハーフ」と答えます。

最近では「ニューハーフ」の意味やイメージを、性同一性障害と答える方も多くなってきました。

 

これって本来の意味とは少し違うんです。

 

「オカマ」と「ニューハーフ」の正しい意味と由来

「オカマ」とは

「オカマ」という言葉は元々、肛門を意味する言葉として江戸時代に使われていました。

その後アナルセックスをする・される女性装の男娼(男性の娼婦)を意味する言葉へと変わりました。

 

1980年代頃からは、トランスジェンダー(MtF)や男性同性愛者、女性装をする男性に対しての言葉として使われています。

多くの場合、その言葉には差別的な意味を含み、セクシャルマイノリティがメディアで取り上げられるようになってからは、メディアなどでは使われなくなりました。

 

世間の方がイメージする「オカマ」「ニューハーフ」を統合したような意味ですね。

 

トランスジェンダーや性同一性障害の意味は下記の関連記事に記載しています。

 

「ニューハーフ」とは

男性が女性装をして働く職業(主に水商売)を「ニューハーフ」と言います。

ドラァグクイーンが「男性が女性装をし行うパフォーマンス」を指す言葉に対し、ニューハーフは職業名を指しています。

 

メディアでは「女性装をした男性」を意味する言葉として使われていたことから、トランスジェンダー(MtF)や女装家に対して使われていました。

メディアでは同じような意味を持つ言葉として以下のような言葉も使われていました。

ゲイボーイ、シスターボーイ、ブルーボーイ、ミスターボーイ、オカマ、オネェ

 

過去のニューハーフ業界では、職業として女性装をしている方も多くいました。

世間のイメージに女装家が残っているのは、このことからですね。

※現在のニューハーフ業界で働くほとんどの方々がトランスジェンダー(MtF)です。

 

「ニューハーフ」という言葉は、1980年に大阪のニューハーフショーハウス「ベティのマヨネーズ」のママ、ベティさんとサザンオールスターズの桑田佳祐さんとの対談で生まれた言葉が発祥と言われています。

2人の会話の中で生まれた「ニューハーフ」という言葉を、桑田圭祐さんが「この言葉広めようよ」と提案したそうです。

 

トランスジェンダーは「オカマ」「ニューハーフ」と呼ばれたくない方が多い

トランスジェンダー、その中でも心が女性で体が男性で生まれたMtFは「オカマ」もしくは「ニューハーフ」と呼ばれることがあります。

実はこのことについて、当事者であるMtFの方はよく思っていない方が多いのです。

 

原因は今までの使われてきた背景にあり?

今のように、トランスジェンダーなどのセクシャルマイノリティが浸透していなかった頃、MtFは「ニューハーフ」という職業を選ばざるを得ない環境でした。

 

「ニューハーフ」という職業は「容姿は女性なのに体は男性(元男性)」というのを売りにしている職業です。

このことから「オカマ」と呼ばれることも一般的で、メディアで取り上げられる際も、笑いの材料の1つとして取り上げられていました。

「オカマ」に至っては前述したように、差別的な意味合いも含まれ使われていました。

 

このような背景が今も残っているからこそ、MtFが「オカマ」もしくは「ニューハーフ」という言葉に差別的な意味合いを感じ、そう呼ばれることを不快に感じてしまうのです。

 

「オカマ」「ニューハーフ」と呼ばれても平気な人もいる

前述したように「オカマ」「ニューハーフ」と呼ばれることを不快に感じてしまう方は多いのですが、中には呼ばれても平気という方がいます。

 

わたしの現在の職業は「ニューハーフ」であるため、毎日のように「オカマ」「ニューハーフ」と呼ばれます。

最初は不快でしたが、慣れてしまったのか、仕事中は何も感じなくなりました。

それでも仕事外で「オカマ」と言われることに関しては、不快に感じることはあります。

 

わたしのようにMtFの中でも「ニューハーフ」と呼ばれることは許せても、「オカマ」と呼ばれるのは不快に感じるという方もいます。

これは「オカマ」という言葉の印象が、「ニューハーフ」に比べて悪く、差別的な意味合いを含み使われていた背景があるからこそですね。

 

「ニューハーフ」はトランスジェンダーであることを伝えるには伝えやすい言葉?

わたしは「ニューハーフ」という言葉に関しては、自分がトランスジェンダーであることを伝えるのにいい言葉だと思います。

その理由の1つとして、世間の「ニューハーフ」へのイメージに性同一性障害をイメージする方が多くなったことがあります。

 

今でこそトランスジェンダーやLGBTという言葉がメディアで取り上げられるようになりましたが、これらの言葉を知らないという方が多いのも事実です。

それらの言葉と「ニューハーフ」を比べた場合、知名度が圧倒的に違うのです。

 

わたしが実際にカミングアウトする際、この言葉を導入に使うことがあります。

女装家と解釈する方もいますが、最近ではほとんどの方が「生まれた時の性別は男性で、今は女性として生活している人」と解釈してくれます。

 

補足することはいくらでもできますし、浸透していないトランスジェンダーや性同一性障害と説明するより、「ニューハーフ」と説明する方が伝わりやすいと感じました。

 

「ニューハーフ」という意味だけで言えば、本来の意味とは違いますし、この意見に関してはかなり賛否両論があると思います。

そしてわたしがこう思うのは「ニューハーフ」と呼ばれることに対して何も感じないからかもしれませんね。

 

トランスジェンダーが浸透することが1番の伝えやすさにつながる

「ニューハーフ」という言葉を使った方が伝わりやすいと前述しましたが、やはりベストなのは、トランスジェンダーや性同一性障害と伝えてそのままの意味で伝わることです。

しかし日本の現状ではまだまだそれには及びません。

 

それでも着々と浸透していっているため、「ニューハーフ」という言葉を使わなくてもトランスジェンダー、性同一性障害を伝えられる日が来るのも近そうですね。

 

まとめ:正しい意味を理解し、使用する場面を気をつけたい

「オカマ」と「ニューハーフ」の意味を正しく認識できていましたか?

特にトランスジェンダーや性同一性障害をあまりよく知らない方は、間違った意味で覚えてしまっていた方も多いと思います。

 

使用する場面を選び。トランスジェンダーや性同一性障害を傷つけないように使っていきたいですね。

 

この言葉以外にも間違えて覚えてる言葉って意外と多そうにゃ

 

おしまい。

2 Comments

ビーコントロール

わかなさん、こんにちは!
確かにオカマとかニューハーフとかよく分かりもせず、ごっちゃになってました。自分が子供時代の数十年前はオカマ、オカマと言い蔑視的に周りで使われてました。そんな環境で育った方々は情報がないとなかなか理解出来ませんね。
自分もトランスジェンダーという言葉は
ここ数年で初めて知りました。もっとメディアでもバラエティーとか健康情報もいいけどこういう情報ももっと真面目に発信してほしいですね。そうすれば世代関係なくみんなが理解出来るはずですね。

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わかな

コメントありがとうございます!
接する機会って大事ですよね!
最近では学校の授業や会社の講習などで、LGBTを広めようとする働きがあるようなので、一時期に比べればマシになったとは思いますけど、それでもまだまだ少ないです。
LGBTについては、実は結構メディアなどで取り上げられてて、LGBTのようなセクシャルマイノリティの方や障害を抱えてる方がどういう風に生活しているかを紹介する番組はあるんですよね。
知名度が圧倒的に低くて知らない方がほとんどだとは思いますが…
様々なマイノリティに対して「あたりまえ」と思える世の中になってほしいものです。

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