石鹸に関してこんなことを聞いたことはありませんか?
「石鹸は合成界面活性剤不使用で肌に優しい」
「水で薄めるとすぐに分解されるので環境にも優しい」
しかし一方で
「石鹸はアルカリ性で肌への刺激が強い」
という真逆の意見もあります。
わたしも石鹸は肌に優しいと思っていました。
石鹸はアルカリ性
まずここでの石鹸の定義として、成分にカリ石けん素地、石けん素地が含まれているものや、油脂と苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)または水酸化カリウムで作られているものを石鹸とします。
基本的に石鹸は弱アルカリ性です。
このアルカリ性というのが1番の問題点で、人間の肌は弱酸性なので、アルカリ性との中和反応により必要な皮脂まで洗い流してしまうのです。
石鹸は天然の界面活性剤ではない
石鹸は合成界面活性剤ではないと言われていますが、油脂を水酸化ナトリウムや水酸化カリウムとの化学反応によって作られる立派な合成界面活性剤です。
よく合成界面活性剤不使用と謳っている石鹸を見かけますが、石鹸自体がすでに合成界面活性剤なので合成界面活性剤不使用の石鹸というのは矛盾していますね。
石鹸のメリット
もちろん石鹸にもメリットはあります。
石鹸は一次分解が早い
石鹸は一次分解が早く、水で薄まることで瞬時に界面活性作用を失います。
そのため肌バリアを壊し続けるということはありません。
この一次分解が瞬時に行われるのは石鹸にしかない特徴です。
石鹸は究極分解も早い
石鹸は究極分解も早く、ほぼ丸一日で水や二酸化炭素などの無機物まで分解されます。
そのため肌に残留する心配がほとんどありません。
まとめ
わたしも石鹸を信じて2年くらい愛用していましたし、最初の頃は肌も綺麗になり石鹸の素晴らしさに驚いていましたが、だんだん乾燥が酷くなり肌も荒れ始めました。
石鹸は肌に刺激のある界面活性剤が含まれているシャンプーやボディソープに比べれば低刺激です。
しかし石鹸のメリットを考慮してもアルカリ性という性質のせいで、刺激に配慮されているアミノ酸シャンプー、弱酸性シャンプーに比べると刺激は強いのです。
※アミノ酸シャンプー、弱酸性シャンプーでも刺激の強い成分が入っているものもあるので注意が必要です。
ちなみに合成界面活性剤の環境への安全性はすでに証明されています。
1960年代から1970年代にかけて、「洗剤問題」として注目されたものは、今では安全性 の再確認および技術改良によりすでに解決し、問題のないこ明らかにされています。
おしまい。
コメントを残す