まりなのプロフィール

はじめまして!まりなです!

現在29歳でフリーランスで活動しています。

心と体の性に違和感を持ち、その違和感を解消したいと手術を望む“性同一性障害”“トランスジェンダー”です。

生まれは男性ですが自身の性別違和に気づき2019年に性転換をしました。現在は戸籍も女性へと変更し、女性として生活しています。

性別違和を感じてから辛いことはたくさんありましたが、今は「生まれてよかった」「諦めなくてよかった」と思えるくらい人生を楽しんでいます。

私と同じように性別違和を感じる人が人生を楽しいと思えるようにブログを始めました。

過去の経歴はこんな感じです。

過去の経歴
  • 中学生→男女の違いを意識する場面が増え「性別違和に気づく」
  • 高校生→ホルモン治療を始めるために「トランスジェンダーとカミングアウト」
  • 18歳(2011年4月13日)→「ホルモン投与開始」胸が少し大きくなり髪の毛が柔らかくなる
  • 19歳(2012年2月)→「睾丸摘出」男性臭がなくなり股間も少しスッキリ
  • 19歳(2012年10月29日)→「戸籍の名前変更」女性名になり病院に行きやすくなった
  • 20歳(2013年1月)→「声を高くする手術を受ける(失敗)」コンプレックス解消のために行うも何も変わらず
  • 23歳(2016年4月)→「豊胸」体のシルエットが女性的になり少し自信が着いた
  • 26歳(2019年1月4日)→「性転換」体が女性になり温泉やトイレに何も気にせずいけるようになった
  • 27歳(2020年1月31日)→「戸籍の性別変更」公的書類の表記が女性になっていることに感動
  • 28歳(2021年1月30日)→好きになった相手と恋人になり「結婚」めちゃくちゃ幸せです

ざっくりとした経歴なので、これだけでは何もわかりませんよね。

そこで私のことをもっと知ってもらうためにも、私が「生まれてよかった」「諦めなくてよかった」と感じられるようになるまでの物語をお話ししていこうと思います。

中学生時代:性別を意識する場面が何よりも辛かった

心と体の性別に違和感を感じたのは中学生の頃でした。

学校の制服、体育の授業、発育。中学生になると性別を意識せざるをえない場面に度々遭遇します。

その中で私は男子と同じように扱われるのがとても嫌でした。

着替えは男子と一緒、プールの授業では上半身を出さなくてはいけない。

「自分はどうして男子側なんだろう?」
「女子と同じじゃないんだろう?」

そう思いましたが、そんなものは自分の体を見れば一目瞭然です。

男性として成長する自分の体に女子のような胸はないし、声も声変わりで低くなっていきます。

辛いことですが、自分自身でそれはよく理解していました。

そんなこともあって私はとてもなよなよしていましたし、そのせいでいじめられることもありました。

周りの男友達は女子が好き。でも自分は男子が好きで男子と同じ扱いを受けるのが嫌。

一体自分って何なんだろう。自分自身が何かも分からないのにいじめにまであって、自分という存在が本当に謎でした。

高校生時代:上手くいかない恋愛

高校生になり私は1人の男子に恋をしました。好きな人が近くにいるだけでドキドキして一日が晴れ晴れするような甘酸っぱい初恋です。

楽しい気持ちとは裏腹に女性としては扱ってくれない現実。家に帰りお風呂で自分の体を見ると「お前は男だ」と現実を突きつけられるようにも感じました。

結局その人には彼女ができ、自分の気持ちを伝えていない私は好きな気持ちを隠しながら高校生活を終えました。

そんな高校生活で目に留まったのはテレビで活躍するはるな愛さんです。

はるな愛さんはトランスジェンダーのタレントとして活躍する方で、心と体の性の不一致から性転換手術を受け心も体も女性になった方です。

「これだ!」

周りの人とは違う感情や想いにずっと疑問を感じてきましたが、はるな愛さんを見てようやく自分がどういう存在なのかを認識しました。

誰にも言えずに悩んでいた自分のこと。心と体が一致していない人は他にもいて、性転換手術を受ければ心と体の性を一致させられる。

それを知った私は、高校卒業後にさっそく手術に向けて頑張ろうと決意しました。

トランス時代:性別移行の現実

美術系の大学に入学が決定していましたが作品制作にお金がかかることを懸念し、大学への入学は入学式前日に辞退。フリーターとして働き始めます。

しかし大学を辞めてまで決意したのになかなか行動には移せませんでした。

その理由は2つあります。

まず1つはメディアでのはるな愛さんの扱いです。

心も体も女性になったはずのはるな愛さんが「オカマ」「元男」とネタにされています。そんな姿を見ていると、自分もそうなるかもしれないのがとても怖く感じました。

もう1つはテレビに映るはるな愛さんを見た母親のふとした一言です。

「こんなんならんとってや」

まるで自分の気持ちを知っているかのようなこのタイミングでのこの言葉。かなりグサッときました。

この2つの理由でなかなか行動に移せませんでした。

その中で性別移行をするためのきっかけを与えてくれたのが職場でできた友達です。

その友達は私が性同一性障害であることに気づき、性別移行の背中を押してくれました。

メイクやファッションのことを教えてくれたり一緒に化粧品や服を買いに行ってくれたりと、いろいろ協力してくれたおかげで性別移行は順調に進みました。

ようやく踏み出すことができた性別移行。しかし次は世間の目が襲ってきました。

私の姿に違和感があるのか、外に出ると見知らぬ人からは「オカマやん」「あれ男じゃない?」と言われます。

はるな愛さんがネタにされていた光景。恐れていた現象が自分にも降りかかってきました。

何度の言われるうちにこれがトラウマになり人の目が怖くなりました。

仕事で仲の良い人の顔さえも見れなくなることがあり、その時は早退させてもらうこともあったので、今考えると精神的にかなり追い詰められていたんだと思います。

お金をかけても変わらない現実に絶望

いろいろ傷つきましたが自分の現状から抜け出したくて、なぜ「オカマ」と言われるのか「男っぽい」と言われるのかを必死に探し、それを改善しようと頑張りました。

でも自分ではどうしても克服できなかったことがあります。

それが「声」です。

低く男らしい声の私はそれを改善するためにボイストレーニングに通ったり様々な教材を買っては練習に励んでいました。

しかしやり方が悪いのかなかなか上達はしませんでした。

考えた末、私が出した答えが声を高くする手術を受ける事です。

タイでの手術だったため不安もありましたが、変わることに必死だった私は失敗のリスクなどを何も考えずに手術に臨みました。

結果は失敗。

声を高くする手術の一番のリスク。声が出なくなるというリスクを避けることはできましたが音域が狭くなっただけで声に変化はありませんでした。

ボイストレーニングに30万。声の手術には70万。計100万かけても何も変わらない現実に、正直この時はいろんなことを諦めたくなりました。

でも悔しいですよね。

かなり落ち込みましたが、声が低いなら見た目だけでも綺麗になってやろうと自分を奮い立たせました。

そこで見出したのがニューハーフの方たちです。

ニューハーフ時代:価値観180度変わった

はるな愛さんの他にもメディアには元男を売りにするトランスジェンダーの方が多く活躍しています。その中には夜の街で働く水商売のニューハーフの方もいました。

でも心が女性なのに男扱いされることを良しとしたり、男らしい部分をわざと披露することは理解できません。

そんなニューハーフとは一緒にされたくなかったし、そんな世界で働くのも絶対に嫌と感じていました。

でもショーがあるニューハーフのお店に連れていってもらった時、その考えが変わりました。

自分と同じように男性として生まれたのに、自分なんか比べ物にならないくらい綺麗で美しく踊るニューハーフの方たち。

そんな彼女たちもみんな努力していて、それぞれ傷ついてきて今があることを知りました。

「ニューハーフの方たちもわたしと同じように傷ついてきたんだ」

今までニューハーフとは一緒にされたくないと思っていましたが、そんなことを考えていた自分がばかばかしく思えてきたし、今までのニューハーフに対する価値観が180度変わりました。

そしてニューハーフの世界に憧れを抱くようになりました。

人と話すことが苦手だったので1年悩みましたがようやく決心。ニューハーフの世界に飛び込みました。

元男を売りにした職業であるため「オカマ」「男」とネタにされるのは当たり前です。中には自らを「オカマ」とネタにする人もいました。

でもそんなみんなといることで、私自身も心が強くなっていきました。

色んな人にメイクの方法や肌を綺麗にする方法を教えてもらい、少しは綺麗になったと思います。

そして自信がついたからか、外で「オカマ」「あれ男じゃない?」と言われることもなくなり、念願だった彼氏もできました。

この時の彼氏とはもう別れましたが、今は心の底から「生まれてよかった」「諦めなくてよかった」と思えます。

人生を変えるために踏み出すにはとても勇気がいります。踏み出してもすぐに変わることはできないし、辛いことがもっと増えることもあります。

でも諦めずに進んだその先には「必ず幸せを感じれる瞬間がある」と自分の人生を通して私は感じました。

変わる勇気があれば人生は変えられる

心と体の性が一致せずに生まれて、何で私がこんな風に生まれなければいけなかったの?って思う人は多いと思います。

私も思ってました。

どうしようもないこともあるかもしれません。でも自分ができることをして、もっと人生を明るくしたいとは思いませんか?

傷つくことはたくさんあるかもしれない。辛くて投げ出したくなることもあるかもしれない。

でも勇気出して踏み出せば、そんな嫌だったことが嘘のように人生が変わります。

自分が思うより味方はたくさんいます。何より私が味方です。

少しずつでも前に進めるよう一緒に頑張っていけたらなと思います。

このブログについて

このブログのタイトル「ねこあしふみふみ」の”ねこあし”はカタバミという植物の別名から来ています。

カタバミの花言葉は「喜び」「輝く心」。

一度しかない人生。一歩ずつ、少しずつでもいいから「楽しい人生を送るために」「心から喜べるように」”ふみ”だせるように。

そういう想いで名付けました。

その想いから、このブログでは「私と同じMtFの人たちの悩みが少しでも軽くなり、前に進めるようになるためのブログ」というのをコンセプトに更新しています。

SNS

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