MtF、MtX、FtM、FtXなど、性別違和を抱える様々な性同一性障害がありますが、自分を性同一性障害とカミングアウトすることにこんな疑問を感じませんか?
カミングアウトは出会う人みんなにしたほうがいいの?
いちいちカミングアウトすることが押し付けのように感じて嫌
いろんな人にカミングアウトして性同一性障害をアピールしてるように思われないかなぁ
こんな風に思う人もいると思います。
でもわたしたちがカミングアウトするのは、自分のことを少しでも分かって欲しいからですよね。
押し付けたいわけでもアピールしたいわけでもありません。
結論から言うと、すべての人に対してカミングアウトする必要はありません。
カミングアウトの必要性を認識することで、カミングアウトのことを考えながら人と接する必要がなくなります。
そこで今回性同一性障害のカミングアウトに対する考え方についてお話しします。
カミングアウトの必要性
【結論】みんなにする必要はない
結論。カミングアウトをみんなにする必要はありません。
その理由は周りの人はわたしたちが性同一性障害であることをそれほど気にしていないからです。
目の前にぽっちゃり体型の人がいます。
あなたはこの人を見てどう思いますか?
太ってるなぁと思うかもしれませんし、太ってることに疑問を感じる人もいるかもしれません。
でも何も思わない人もいるし、全然気にならない人もいます。
それと同じで、わたしたちが性同一性障害であることも相手からしたらどっちでもいいことがほとんどです。
疑問に思っている人は自ら聞くでしょうし、何も感じない人は性同一性障害であることに触れてすらきません。
え…結局聞いてくる人はいるじゃん
そうですね。聞いてくる人はいます。
そうなった時に、その人に言うべきかどうかを考えるのです。
言いたくないなら適当に流せばいいし、言ってもいいかなと思うなら言えばいいのです。
カミングアウトに対する考え方を変えるだけで格段に生きやすくなる
カミングアウトは自分が性同一性障害ということを伝えるのに必要不可欠な手段です。
しかし出会う人みんなにカミングアウトをするのは大変ですし面倒も感じます。
相手が受け入れてくれるかどうかにドキドキしながら、受け入れてもらえなかった時は精神的ダメージを負う。そんなのも嫌ですよね。
わたしもMtFとしての道を歩みはじめた当初はカミングアウトしまくっていて、そのことで一喜一憂していました。
今思えばそのことを押し付けに感じた人もいたと思いますし、アピールしているように思っていた人もいるかもしれません。
頑張って行動を起こしたことですが、その当時カミングアウトした人たちにはもう会っていませんし、今思えば「無理してカミングアウトする必要はなかったのかな」とも思います。
これから先、2回目の出会いがあるかもわからない人にいちいち自分から説明してもほとんど意味はありません。
なので「聞かれたら答える」「カミングアウトしたい人にだけカミングアウトする」それくらいのスタンスでいてみてもいいのではないでしょうか。
そういうルールを自分の中で作ってみてもいいですね。
それだけで心がグッと軽くなります。
最後に
今回は性同一性障害のカミングアウトに対する考え方をお話ししました。
MtFとしての人生を歩むのに許可なんていりません。だからわざわざみんなにカミングアウトしなくてもいいのです。
もっと楽に人生を楽しみましょ!