声を高くする手術の体験談が知りたい
手術を考えているけど失敗するとどうなるの?
この記事ではこういった疑問に答えます。
わたしは2013年1月にタイのヤンヒークリニックにて声を高くする手術(輪状甲状軟骨接近術)を受けました。ちなみに手術は失敗です。
そこで今回は失敗に終わった声を高くする手術の体験談をお話しします。
手術は失敗しました
輪状甲状軟骨接近術による声を高くする手術は、術後1週間、声を出すことを禁止されます。
声を出せるようになりヘルツ単位で音域を測りましたが、これも男性と同じ領域でした。
先生には高くなってると説得されたため、そのまま帰国しましたが、周りの反応も「本当にやった?」と自分が感じていた感想と同じ反応でした。
輪状甲状軟骨接近術による声を高くする手術の流れ
最初から何度も言っていますが、これから話す手術の流れは失敗した手術の流れです。
そのことを承知の上で読み進めてください。
手術前
術後と比較するため、手術前には発声しているところを録画しヘルツ数を測りました。
もちろんヘルツ数は男性の領域でした。
手術
手術は静脈麻酔による全身麻酔です。そのため手術自体は寝ている間に終わりました。
ちなみに手術はタイに到着した当日の夜です。そのため目を覚ますと次の日の朝になっていました。
術後の経過
出典:www.kanazawagishi.sakura.ne.jp/keitui.htm
術後は声帯や傷口の回復のため以下のことを行います。
- 頚椎固定装具(首を固定するための器具)の取り付け
- 流動食での食事
- 発声禁止
頚椎固定装具は、術後、目を覚ますとすでに取り付けられていました。前述したようにこの日から1週間は声を出すことが禁止されます。
そしてこの日を含め3日間は入院しなければいけません。その際、食事は流動食で行われました。
流動食にはヨーグルトがあったのですがそのヨーグルトが唯一の至福でした
退院後は頚椎固定装具が取り外され、食事も元の食事に戻すことができるようになりました。
声を出せない期間が残り4日残っているので、退院後はホテルで過ごしました。
退院後は流動食も終わり普通に食事をすることができます。
声を出せないのでホテル宿泊中は買い物しかできませんでした。
声の変化
ホテルでの宿泊4日目、1週間の発声禁止期間を終えたことを電話で知らされ、ようやく声を出す許可が降りました。
輪状甲状軟骨接近術は術後、裏声しか出ない状態になり、そこから地声を適度に混ぜて発声することで女性と同じ発声方法を身につけることを狙いとした手術です。
そのため術後は裏声になってしまうのですが、前述した通りわたしは全く変わっていませんでした。
最後に先生のもとへ経過を診せに行ったのですが、数値上でのヘルツ数は高くなっていたようです。体感的には全く変わっていなかったのですが、説得され3日後には日本に帰国しました。
リスクの高い難しい手術
わたしは現在ニューハーフ業界で働いていて、いろんな方にお会いする機会があります。声を高くする手術を受けた人にお会いする機会も何度がありましたが、声が出なくなってしまった方ばかりでした。
ちなみにわたしが見てきた声が出ない失敗をしている方は、昔話に出てくるおばあちゃんの聞き取りにくいかすれた声のようになってしまっていました。
これだけでもリスクの高い手術であることがわかりますが、こんな体験談も見つけました。
糸は徐々に弛んで行きますので、最終的には現在、手術前の声と、高さはほとんど変わりません。声の質だけが細くなった状態が残っていますので、まだ手術前よりも高いような錯覚がありますが、測ってみると手術前と同じ高さまで戻っています。声量もかなり落ちました。私の場合は、結局、声を細くして小さくする手術になってしまいました。
出典:声を高くする手術の、効果と危険性は? – がん・心臓病・脳卒中 締切済 | 教えて!goo
わたしも音域は変わらなかったのにも関わらず、声が出にくくなるという状況に陥っています。ここまで読んでくれている方は、もう声を高くする手術を受ける気を失くしていそうですが、失敗したわたしからすれば手術をするのは絶対におすすめできません。
まとめ
今回は失敗に終わった声を高くする手術の体験談をお話ししました。
時間と労力が必要ですが、声が出なくなってしまうことを考えるとメラニー法などにより女性的な声を発声する練習をした方がいいと思います。
成功失敗問わず人生に大きくかかわることですし、何度もできる手術ではありません。
どんな声であっても受け入れてくれる人はいます
安易な気持ちでの手術は絶対にやめましょう