2012年2月、わたしは19歳の時に睾丸摘出手術を受けました。
全然痛くない簡単な手術ですが、わたしは医師の言うことを聞かず3日間動けなくなりました。
性同一性障害の方なら、もしかしたら同じことをしてしまうかもしれません。
今回はそんなわたしの睾丸摘出手術の体験談を紹介します。
手術2週間前:わたしが動けなくなった原因
手術日が決まり、手術1週間前から女性ホルモンの投与を一旦止めなければならなくなりました。
しかしわたしは女性ホルモンの投与を止めている間、自分の体から女性ホルモンがなくなるのが怖いと思い、月に2回でよかった女性ホルモンの投与を1週間の間に3回もしてしまいました。
※絶対にマネしないで下さい。
月に2回でいい女性ホルモンの投与を1週間の間に3回、月初めに投与した分を合わせると計4回も投与してしまったので、体にかなりの負担がかかっていたと思います。
これだけ投与したので女性ホルモンの値も一般的な女性のピークの値よりも高くなってしまってましたね。
後述しますが、わたしはこれが原因で術後3日間の間動けなくなりました。
手術前日:麻酔のため様々な制限
手術前日からは禁酒・禁煙です。
わたしはお酒もほとんど飲みませんしタバコも吸わないので、ここは難なくクリアできました。
そしてこの日で手術前の食事は最後です。
手術当日:初めての手術に過呼吸になってしまいました
手術当日は2時間前から飲料も飲めないという制限もありました。
わたしはお母さんに付き添ってもらい手術を受けに病院へ行きました。
そして着替えてからベッドのある部屋へ移動し、仙骨硬膜外麻酔という仙骨(尾てい骨の近く)から注射する硬膜外麻酔を打たれました。
麻酔後は痛みというか痺れというか変な感覚に襲われました。
麻酔が浸透してきた頃に別の部屋に移動し、仰向けになり酸素マスクを取り付け、笑気ガス(亜酸化窒素)を吸い手術が始まりました。
しかし人生初めての手術で緊張していたのか過呼吸になってしまい、途中から笑気ガスなしでの手術に切り替わりました。
麻酔が効いていたので全然痛くなかったのですが、感覚はあったので「切られてるなぁ…」とか「縫われてるなぁ…」と思いながら30分くらいで手術は無事終了しました。
股間がスッキリし「これで男性化が止まる」と思うと嬉しかったですね。
術後、摘出した睾丸を見せてくれたのですが血が付いていたこともありグロくてあまり見れませんでした。
イメージとしては白い枝豆のような感じですね。
出典:福白金時豆(白金時) 販売 豆専門店「ビーンズマーケット」
ちなみに摘出した睾丸はホルマリン漬けにして持って帰ることもできます。
その後、1時間くらい休憩させてもらい帰宅しました。
この日は仕事を休ませてもらっていたので家で安静にしていました。
術後と苦痛の3日間
手術翌日から仕事に行く予定だったのですが、前述した手術前の過剰なホルモン投与の所為か、全身の痛みや頭痛が酷く体を動かすこともできなかったため、3日間くらい仕事も休んでしまいました。
その後、全身の痛みなども落ち着き仕事も復帰し翌月からは女性ホルモン投与も始めました。
男性ホルモンが分泌されなくなったので、女性ホルモンを投与する量も通常の半分になりました。
傷口は溶ける糸で縫合してもらったのですが一向に溶けなかったので抜糸しに行きました。
身体の変化
わたしが感じた身体の変化としては、陰茎(男性器)、陰嚢(玉袋)の萎縮、勃起障害、性欲減退を感じました。
あと尿の切れが悪く残尿が酷くなりました。
わたしは感じませんでしたが、その他の変化として情緒不安定になる方も多いそうです。
まとめ
女性ホルモンの過剰投与は女性として生活し始めたMtFの方がよくやってしまうことです。
身体への負担や様々なリスクを考えると容易く何度も投与するものではありません。
医師の言うことをちゃんと聞いて投与は適量に抑えましょう。
おしまい。
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